2016年、世界愛犬連盟(WDA)は、イギリス市民から10万人以上の署名を集め、韓国における犬肉の食用問題を取り上げ、韓国政府に犬肉取引の停止を要請しました。わずか半年で、この請願は国会審議の基準に達しました。そして、国会は4時間の討議を経て、犬肉の食用を禁止するために韓国政府に外交的に働きかけることを決議しました。この決議は、2016年12月12日に国内最大の犬肉市場であるモラン市場の閉鎖につながりました。
それから6年、WDAは歴史を繰り返そうと、イギリスの外交力を利用して、ベトナムでの犬肉禁止を推し進めています。
ベトナムは昔から犬肉が蔓延している国で、2014年にWDAの創設者である玄陵がドキュメンタリー映画『Eating Happiness』を制作した際、その実態を確かめるためにベトナムを訪れ、街中に犬肉料理店があることに大変な衝撃を受けたそうです。また、犬肉を食べる人たちにもインタビューしたのですが、彼らは、犬肉は健康強壮剤であり、高価な食べ物であると説明していました。来客をもてなす為に自分の犬を殺して、料理して出すのは、彼らにとって名誉なことなのだそうです。だからこそ、ベトナムでは犬肉の食用を禁止する法律を制定することが急務です。政府は以前から犬肉禁止をにおわせていますが、未だに制定されていません。
2016年に韓国で国内最大の犬肉市場を閉鎖するキャンペーンを成功させたことからもわかるように、イギリスは動物愛好家の国です。WDAは、イギリスが再び影響力を発揮することで、ベトナムでの犬肉禁止が目前に迫っていると考えています。
さらに重要なことは、イギリスは新しい首相の元で犬猫食用禁止国際条約を立ち上げ、動物福祉のリーダーとしての地位を示すことです。