動物に優しい都市、中国珠海

ペット産業白書によると、2021年の中国のペット犬の数は5,429万頭で、前年比4%増となりました。ペットの増加に伴い、リードをつけて犬を散歩させない、ペット犬が人に怪我をさせるなど、犬を飼う上で常識の無い行為に起因する近隣トラブルや訴訟事件が多発しています。

この問題に対して、珠海市政府は的確な対応をしています。

昨年来、珠海には7つのペットパークが誕生し、無料で開放されています。さらに、横琴、香洲、金湾にもそれぞれ、ペットパーク計画があります。ペットと一緒に楽しめるこのような専用公園には、多くの犬の飼い主が訪れます。

オープンしたばかりの珠海市の「斗門大信濱江ペットパーク」は、広さ1,300平方メートルで、犬用のためのアクティビティエリアと生活エリアに分かれています。アクティビティエリアには、ジャンピングリングやドッグフットボール、アドベンチャーブリッジなどのトレーニング施設が完備され、生活エリアには、ペット用トイレや洗面台、レジャーシートなどの生活・休憩施設を完備し、一般の方にも利用してもらえるようになっています。

ペットパークの建設は、都市における文明の深化の一環です。

市民の犬の飼育に対する意識を高めるだけでなく、街に愛と温かみのある文明的な雰囲気を生み出します。

世界愛犬連盟(WDA)の創設者である玄陵は、若い頃は実業家であり、彼のビジネスと慈善活動の拠点は珠海にあります。珠海市は最も早期に設立された経済特区の一つとして、全国人民代表大会(NPC)から与えられた地方立法権を有しており、2020年には深圳市とともに犬猫の食用禁止を明確に立法し、中国で犬猫の食用に反対する地方立法としては初の指標を打ち立てました。

2019年4月、WDAが開発・編集した「アニマルフレンドリー指数」が発表され、法令、行政ガバナンス、フレンドリー施設、地域組織の観点から、都市が動物に優しく、伴侶動物を適切に保護しているかどうかを評価しました。日本の京都を含む4都市が第1回アニマルフレンドリー都市賞を受賞しました。

珠海市は、世界ドッグフレンドリー連盟の調査に含まれていると思います。珠海は、国連ハビタット・フォー・ヒューマニティから「中国で最も幸福な都市」の称号を贈られています。珠海がアニマルフレンドリー都市の栄冠を勝ち取ると信じる十分な理由がありますね!