動物保護団体に所属しない独立したボランティアは、限られた時間しか動物保護に割くことができませんが、その実績と功績はフルタイムの人以上に素晴らしいものがあります。

2022年5月12日、椎骨を骨折したペットのネズミが、飼い主によってゴミとして捨てられるという事件が発生しました。その飼い主が動物愛護法の制裁を免れられない事は間違いありません。同法によると、動物虐待の罪は、2年以下の懲役または拘留、20万台湾ドル以上200万台湾ドル以下の罰金に処されます。

2022年5月20日、動物保護ボランティアのジェリーさんと4人の国会議員が共同で記者会見を行い、野生動物だけでなく野良犬も殺してしまうホッグトラップ（主に猪狩りに使われる金属ロープ付きの罠）を紹介しました。台湾のツキノワグマが2度も罠にかかったり、犬が3本足を失ったり、もちろん救助が間に合わず命を落とした動物もいます。

ジェリーさんは、猪罠が広範囲に仕掛けられている山に住むデザイナーで、手足を切断された3匹の野良犬を救助した経験があります。

2021年1月、彼は初めて猪罠の販売を禁止する法案を提出しました。わずが3週間で5,000人以上がこの提案に賛同したため、当局は公聴会を開いて対応し、猪罠の使用を規制する法改正と、誤って他の動物を傷つけない精密な狩猟器具の開発を約束しました。

5月20日の記者会見では、この罠の製造・販売・展示・輸出を厳しく規制する法改正を4人の議員が満場一致で支持しただけでなく、当局も2021年に改正版を提案すると表明したものの、残念ながら行き詰まり、いまだ法制化に至っていません。

しかし、ジェリーさんの粘り強い努力により、長らく遅れていたこの法改正の取り組みが近い将来大きく前進することが期待されています。