趙皖平、全国人民代表大会副議長、安徽省農業科学院副院長
1.文明都市の評価項目に「動物に対する優しさ」を加えることを提案
全国人民代表大会は、動物に対する優しい扱いを文明都市の基準の一部として盛り込み、それを実践する都市づくりを推進し、さまざまな公共啓発手段を通じて、動物虐待に反対し、ペットを文明的に飼育し、野生動物や伴侶動物を無差別に食べる悪しき習慣の根絶を求める。
あらゆる分野の精神文明事業が、地域や都市が動物を大切に扱い、人と動物が調和した生態環境を作り出していることを、その都市の実績として評価する指標にすることを求める。また、文明的な環境を作るという大義名分のもと、地域の動物を殺すという行政行為を悪用する都市の適格性の見直しを図り、人と動物が調和して暮らす文明都市の構築に寄与する。
2.犬猫の違法は食肉チェーンの禁止を求める提案
犬や猫の食肉処理と食用の取り締まりの強化、路上での犬猫の屠殺屋台をなくすために全国的な取り組みを行うこと、家畜製品の品質の安全とトレーサビリティシステムを整備し、違法な屠殺場から食用にされる犬猫を無くすこと。また、伴侶以外の目的での犬や猫の取引禁止を求める。
3.動物の公益損害賠償事件を公益訴訟の範囲に含めることを提案
野生動物保護やインターネットによる動物虐待情報の発信は公益訴訟の範囲に含まれているが、違法な犬猫肉産業チェーン、犬猫の民間繁殖、家畜・家禽の民間屠殺、実験動物への虐待と無規制の実験、公衆での動物虐待、野生動物以外の生きた動物の輸送は、いまだに公益訴訟の範囲に含まれていない。
動物に対する公益的被害に関する全ての事件を、公益訴訟の範囲に含めるとともに、環境保護、動物保護、消費者保護およびその他の関連社会団体が、動物に対する公益的被害について、公益訴訟を提起する権利を明確化することを求める。