中国焦点

中国の動物愛護ニュース

  1. 4月11日、北京に伴侶動物保護ボランティアプロジェクトオフィスが開設されました。 智惠村ボランティアセンター関連の組織で、中国民政部が直接管理する国民ボランティアサービス組織です。 3年に渡り調査した「中国伴侶動物保護と公衆衛生の社会調査報告書」を発表しました。 この調査報告書では、中国の伴侶動物保護に関する対策と提案がなされたもので、関係省庁、特に農業農村省が主導的に関連業務を担当する責任を明確にし、関連部署との連携の強化を図り、技術進歩を駆使し情報管理を強化します。 伴侶動物の電子ラベル化を促進し、伴侶動物の情報管理の改善により、伴侶動物の保護基準を向上させます。 伴侶動物の救助基準の標準化、救助手段の改善など、NGO組織が果たす役割の全てを担うべく多くの措置を同時に講じます。 こうすることで、社会的な懸念に積極的に対応し伴侶動物保護法推進に拍車をかけます。

著者メモ: これは伴侶動物保護にちなんで開設された国内初の準政府機関です。 調査報告書では「伴侶動物の保護に関する立法作業の加速」と「担当部署の責任を明確にし、農業農村省が主導する」ことが強調されました。 中国の伴侶動物保護に関する素晴らしいニュースです。 

  1. 4月10日、野良犬や野良猫など飼い主のいない動物の養子縁組に関する事件の詳細な記事を国家メディアの半月談が報じ、 野良犬や野良猫の養子縁組詐欺や犬猫の管理や遺棄に関して注目しました。 虐待や殺害目的で野良の犬猫をもらい受ける輩が昔から存在しています。 「虐待犯は、無料養子縁組チャンネルを利用して、詳細な身分を明かすことなく動物を手に入れることができ、また、動物保護団体に対する挑発行為のため犬や猫をもらい受ける暴力的な団体や個人の人々までいる」とボランティアは話しています。

著者メモ: 野良犬や野良猫は、ペットの遺棄、無秩序な繁殖、非文明的な飼い主が原因です。 こうした野良動物の不適切な飼育に対して、全人代やCPPCCメンバーの多くが、全国レベルでの伴侶動物の保護と管理に関する特別な規制の策定を求めて声をあげました。

WDA中国地域ディレクター

劉媛媛

2021年4月13日