すべての命に真剣に対処する

9月28日、中国のハルビン市で、COVID-19と診断された飼い主の猫3が安楽死させられました。この事件は、ネット上で大きな議論を巻き起こしました。

北京ニュースによると、患者は9月21日に検疫を受けました。その間、患者は猫たちに十分な食料と水を置いていたといいます。また、地域のスタッフが定期的に彼女の家を訪れ、猫たちの世話をしていたそうです。担当職員は彼女の家で3度、3匹の猫のサンプル採取を含む検査を行いました。政府機関では、それ以前に猫に対して同様の検査を2度行っており、検査の結果はいずれも陽性でした。

自治体は、「猫は人と違い、猫を治療する施設はありません。猫を安楽死させなければ、コロナウイルスが家に残ってしまい、患者さんとその家族は二度と家には帰れなくなる」と答えています。

著者メモ:

2020年、世界愛犬連盟(WDA)の創設者である玄陵は中国政府に宛てて、ペットがコロナウィルスを人に感染させた証拠はないことを明らかにしました。ましてやペットがコロナウィルスを環境中に残し、人に感染させるなどの証拠は現在までありません。このような状況下で猫を安楽死させたのは、よく考えもせずに誤った判断を下したと思います。検疫やウィルス対策という名の元に、野良犬や野良猫が当局により淘汰される懸念があります。 ボランティア達が規制改革を求めていますが、政府が世論に耳を傾けその世論にそった改革がなされることに期待したいと思います。