新型コロナを恐れて香港政府がハムスターを殺処分

1月18日、香港政府は、23歳の女性が勤務先であるペットショップのハムスターからCOVID-19に感染した疑いがあるとして、香港の全ペットショップのハムスターの殺処分を決定したと発表しました。

鳥インフルエンザ、豚インフルエンザ、ペストなど、病気の発生を食い止めるために動物の殺処分を行った前例があるが、いずれもその動物からヒトに感染することが科学的に証明されています。政府は、ウイルスが人から動物に感染したのか、逆に動物から人に感染したのかは不明であることを認めました。詳細が分からないうちにハムスターを殺処分したのは判断を急ぎすぎています。

最終的にハムスターがペットショップの店員にウイルスを感染させたことが証明されたとしても、ハムスターが新型コロナウイルスの感染源というわけではなく、海外の人間からウイルスに感染した可能性が非常に高いと考えられます。したがって、政府が香港のすべてのペットショップのハムスターを殺処分することは非常に不合理であり、パンデミックを抑制の過剰な措置です。

世界愛犬連盟(WDA)は、政府がハムスターの飼い主に安楽死のためにペットの引き渡しを求めたことを非難します。この要求は、親に自分の子供を強制収容所に送るように要求するのと同じです。WDAは、このような措置はコロナを止める助けにはならないばかりか、国民と政府との関係を損なうと考えます。政府がこのような極端な方法でコロナに取り組み続ければ、国民はますます行動制限に従わなくなり、公衆衛生にさらなるリスクをもたらすだけです。

その後、政府はハムスターを捨てないように呼びかけていますが、すでに地域社会で飼育放棄が相次いでいることは遺憾です。パニックを広げ、地域社会がこの健康危機に合理的に対処できないようにしたのは明らかに政府です。

WDAの創設者である玄陵は、「地球永続:人類、動物、環境の三位一体」を 提唱しています。国際都市である香港は、動物保護の基準を守り続け、すべての種の生命を尊重するコミュニティを築くべきです。