香港初の地元で訓練された盲導犬が死去

香港初の地元で訓練された盲導犬のグーグルが、癌との闘いの末、 3月27日(日)に安らかに息を引き取りました。 ラブラドールのグーグルは2011年に台湾盲導犬協会から香港に贈られました。香港盲導犬サービスセンターで1年間訓練を受けた後、グーグルは長年目の見えないデイヴィッドさんの盲導犬として仕えることとなりました。彼はグーグルが亡くなったことをとても悲しんでいます。彼の大好きな家族の一員であり、大好きな息子であり、最も大切なガイドだったのです。 香港盲導犬サービスセンターは、ソーシャルメディア上で訃報を発表しました。「香港の盲導犬事業の新たな発展のためにグーグルを寄贈してくれた台湾盲導犬協会に感謝し、近年グーグルの健康状態を完璧に管理してくれた医療介護チームにも感謝します。そして何より、視覚障害者のために生涯を捧げたグーグルに感謝します。私たちは、グーグルの祝福が常にデイヴィッドさんと共にあり、彼らの愛情が消えることはないと信じています。 盲導犬は目の不自由な方々の目となり、日常生活の困難な状況において導いてくれる存在です。このことから、犬は良き友であるだけでなく、人間にとって良きヘルパーであることがわかります。しかし、残念ながら香港では盲導犬の福祉は重視されておらず、グーグルが地元で盲導犬サービスを開始したのは2012年になってからです。交通手段や医療サービスの提供など、盲導犬のニーズに対して政府は無関心で、グーグルの老後の医療は民間の動物病院が担当しており、香港の動物福祉がいかに遅れているかを示しています。 世界愛犬連盟は、社会に貢献した高齢者が定年退職後に年金を受け取る権利があるように、人類に生涯貢献した盲導犬にも社会福祉を受ける権利があるべきだと考えています。7月には新政権が発足しますが、新政府関係者が介助犬の貢献を認め、福祉を推進することに期待します。