中国焦点 – 忠犬パルマ

 4月29日、実話をもとにしたロシア映画「忠犬パルマ」が中国宣伝部により紹介されました。アレクサンドル・ドメルガロフJrが監督したこの映画は、第31回サンクトペテルブルグ映画祭で最優秀作品賞を受賞しました。

犬と人の優しさと愛にあふれた、実話をもとに描かれた物語です。パルマという名のシェパードが、飼い主に空港に置き去りにされ、毎日駐機場に通って飼い主を待ち続けました。1976年、ソ連の新聞「コムソモリスカヤ・プラウダ」は、モスクワのブヌコボ空港でパルマが飼い主を待ち、飛行機が着陸するたびに走って追いかける様子を「待ち続けた2年間」と題して掲載しました。

この作品は、中国のSNS企業である豆瓣(ドウバン)で8.1という評価を得ており、今年に入って数少ない高評価を獲得しています。

ロシアにも優しい面があることを知り、多くのネットユーザーが驚いています。

著者メモ:ドウバン映画では、常に動物系の映画が高評価を得ており、80年代の「ジャングル」9.2、「忠犬ハチ公」9.2、「犬の生活」8.3、「南極物語」8.7、最近では「僕のワンダフル・ライフ」7.7や、「トーゴー」8.8などが挙げられます。

いつの時代でも、国や文化を超え、東洋でも西洋でも、人間と動物の絆は常に繊細で感動的であり、その感情は全人類に共通することでもあります。このことが理解されるならば、人類共通の利益である「犬猫食用禁止国際条約」の意義が理解できるのではないでしょうか。