2022年11月15日、台北市は、台北市民が救助を必要とする動物を見つけた場合、携帯電話や市内電話からホットラインに電話し、すぐに支援を求めることができる「動物保護ホットライン」の設置と緊急救助に対応することを発表しました。動物保護ホットラインは、台北市独自の取り組みではなく、実は動物保護団体の提案に端を発し、立法委員によって実施され、2022年末までに台湾の全22の県や市が運用・ネットワーク形成することが義務付けられています。
2021年の全国環境会議で、動物保護団体は、動物虐待の通報率や即時救助の効率を効果的に高めることを期待して、台湾全体の動物保護ホットラインの設置を政府に提案しました。2022年5月、民進党の4人の立法委員が農業委員会に呼びかけ、記者会見の形で「全台湾動物保護ホットライン」を設置し、地方の動物保護機関に十分なマンパワーを与え、動物保護の行政効率を高めるよう要請しました。
同委員会は7月、議員の要望に対して正式に回答し、「DVホットライン」に合わせてペットの24時間救援ホットラインを設置し、早ければ2022年末に開設できるとしました。
台北市がいち早く専用回線を始められるのは、資金力のある台北市動物福祉局が以前から24時間体制の救援隊を設置しているからです。今回は、台湾全土で1959年の統一使用に変更された唯一もともとの動物救助回線で、新台北市動物福祉局は、年末まで待ち、他の自治体も一緒に特別回線をスタートさせることにしたのです。
農業委員会の統計によると、台湾の動物保護に関する年間平均報告件数は15万件以上であり、査察を担当する動物保護検査官は約170人しかおらず、2021年に台北市動物保護局に寄せられた報告件数は9,844件にものぼります。これは台湾の総報告数のほぼ2/3です。動物保護検査官の不足を補い、増員しなければ、別の意味で混乱し、国民の不満さえ呼び起こすことになりかねません。
各県や市での救援隊設置やマンパワー増強の進捗状況は今のところ明らかではありませんが、農業委員会は年内のホットライン開設を名言しています。
どのように通報を受け付けて、県や市の動物保護機関に案件を振り分けるのか、詳細が明らかになるのを待つのみです。