<号外>世界愛犬連盟 中国・深圳市が犬猫肉食用禁止法を制定
2020年3月31日、中国・深圳人民代表大会常任委員会は、「深圳経済特別区野生動物食用禁止規制」を可決し、犬猫肉食用禁止を制定しました。
第2条 以下の野生動物を食用することは禁止する:
(1)国家重点保護野生動物、野生環境で自然に成長し繁殖する野生動物やその他の陸上野生動物 (2)人工繁殖および飼育されている陸上野生動物
科学実験、動物園等、ペット飼育など、非食用動物の食用を禁止
第3条 食用が認められる動物:
(1)国立畜産遺伝資源として定める、豚、牛、羊、ロバ、ウサギ、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、ハト、ウズラ (2)法令に基づき食用を禁止されていない水生動物
-深圳経済特別区野生動物食用禁止規制- (2020年3月31日 第6回深圳人民代表大会常任委員会の第40回会議で採択)
「人間は犬や猫をペットとして飼育してきた長い歴史があり、ペットは他の動物よりも人間とより密接な関係を築いてきました。ペット動物の食用を禁止することは人間文明のコンセンサスであり、ペットも食用禁止に含めるべきです。 」
-パブリックコメント- (2020年2月25日)
深圳市は近代中国の文明都市として、中国をリードしていきます
2014年の設立以来、世界愛犬連盟は犬猫肉食用禁止法を中国で実現させるべく、さまざまな方法で推進してまいりました。
- 「国民の健康のため、野生動物の食用を禁じ、国家の未来のために犬猫肉の食用を禁止するべき」との意見表明を書簡にて中央政府へ送りました
- シンポジウムや講演会、全国人民代表議員、CPPCCメンバー、法律専門家との綿密な交流を重ねました
- 伴侶動物福祉の観点から国民意識を高めるための「犬の盗難厳罰化白書」の草案をおこないました
- 上海大学との共同プロジェクトでオンライン世論調査を実施し、回答者の88%から犬猫肉食用禁止を支持する結果を得ました
- 犬肉業界の残酷な真実を明らかにするために、写真撮影チームを編成してユーリン犬肉祭りの実情を広く伝えました
深圳での立法は、中国にとって快挙であり、世界愛犬連盟が目指す方向性と完全に合致するものとなりました。
海外においては、アメリカ合衆国が2018年12月12日、世界愛犬連盟が主張する犬猫肉食用禁止を農業法の改正において制定しました。 また、2020年2月7日、上下両院、民主共和両党30人の米国議員が、『犬猫肉食用禁止国際条約』の実現に向けて、トランプ大統領に書簡を宛てました。 さらには 2020年3月2日、英国国会議員67名が世界愛犬連盟の主張する犬猫肉食用禁止に共鳴し、ボリス・ジョンソン首相に『犬猫肉食用禁止国際条約』の制定を英国が主導していくべきとの書簡を宛てました。
今後、中国が『犬猫肉食用禁止国際条約』の締約国になることも期待されており、伴侶動物である犬猫への道徳心に関心が集まることは間違いありません。 世界愛犬連盟が犬猫肉食用禁止を世界で主張し続け、6年の時を経て世界のトレンドとなりつつあります。