野良犬がいるところには、餌を与える人がいるものですが、その餌やり行為に不満を持つ人もいます。多くの動物好きが、財産のほとんどを費やして野良犬に餌を与える一方で、その餌やりを止めさせる事ができない反対派は、毒入りの餌を使って犬を永遠に葬ってしまいます。特に最近では、「野良犬への餌やり禁止」という問題が公共政策ネットワーク・エンゲージメント・プラットフォーム(PPEP)で提起され、10月末の農業審議会で両者が直接議論することになりました。
公共政策のオンライン参加プラットフォームの規約によると、いずれの提案も5,000人の支持を得た場合、担当の政府機関はそれに対応する政策と内容を提起しなければならないとされています。「野良動物への餌付けを禁止する」という提案が出され、野良犬が車を追いかけたり、人を噛んだり、野生動物を殺したり、病気を蔓延させたりするという理由で、あっという間に5,464人の支持を得ました。それに反対した人たちは、「人の心に反する」「TNR去勢手術を実施すべきだ」「きれいな餌やり」を推進すべきだと述べ、6,869人の賛同を得ました。
農水省は9月に両サイドから意見を集約しました。討論会は10月27日の開催が見込まれており、活発な議論が予想されています。
台湾の動物保護法には、野良犬を保護する責任が政府にあることが明記されていますが、保護施設の能力不足のため、ほとんどの野良犬が路上や野生での生活を余儀なくされており、餌を与えている人たちは、実際には政府を助けていると考えています。しかし、事故防止のためには、野良犬を野生動物の生息地から排除し、餌付けを禁止しなければなりません。理想的な方法は、野良犬の居住区を指定し、「きれいな餌やり」を守ってくれる動物愛好家に犬の世話を手伝ってもらうことです。また、車を追いかけたり、人に噛みついたりする癖のある野良犬は、捕獲してシェルターに入れ、行動の矯正を図るべきだと、世界愛犬連盟はこのように考えています。
野良犬が存在する主な原因が、飼い主による遺棄である以上、問題の根本を解決するには、やはり飼い主の責任という概念を確立することです。台湾もドイツやスイスのように、野良犬がいなくなる日が来るかも知れません。