世界愛犬連盟(WDA)は、手つかずで、抜け穴ばかりの香港の動物福祉法の改善に取り組んでいます。問題点を解説します。

香港には長い間、総合的な動物福祉法が存在し続けているのは確かです。動物保護という定義は、9つの異なる条例、すなわち動物虐待の防止条例、公衆衛生(動物と鳥)条例、犬と猫条例、動物一時収容条例、野生動物保護条例、狂犬病条例、公衆衛生と自治体の公共事業条例、　海洋魚文化条例、　動物(実験の管理)条例に掲げられています。

香港の動物福祉法は整備されておらず、犯罪者に寛大すぎます。動物虐待を例に挙げれば、最も重い刑罰は、動物虐待防止条例に従ってわずか3年の懲役刑です。判所がそのような事件を扱った場合、動物虐待者には通常数ヶ月の懲役が課されるのみです。動物虐待は略式起訴犯罪であるため、時効が6ヶ月です。　香港では動物虐待者が悠々と逃げおおせるということです。効果の薄い施行内容と軽い処罰は、香港の動物虐待防止に失敗したのです。

2019年4月、香港政府は、動物虐待防止条例の改正に関する公的協議を開始しました。最高刑を10年の懲役刑に増やし、香港に飼養義務を示しました。一部の専門家からは、全体的な動物福祉法と、動物虐待を起訴可能な犯罪とすることを求められています。

WDAは、引き続き香港の動物福祉基準の改善と、動物に優しい環境の構築を目指します。