2024年6月、日本の動物愛護の世界は新たな展開を見せました。この月に注目すべきは、二つの主要な出来事でした。一つは、公益財団法人日本動物愛護協会が開催した「第25回動物愛護キャッチコピーコンクール」と、もう一つは、動物愛護法の次期改正に向けた動きです。
まず、「第25回動物愛護キャッチコピーコンクール」は、動物愛護精神を広く社会に普及させるために開催されました。今年のテーマは「私たちと動物」で、人と動物の共生する社会の実現を図ることを目的としています。このコンクールは、私たちと動物がどのように深く関わり合っているかを考えるきっかけとなります。
一方で、動物愛護法の次期改正に向けた動きも活発化しています。動物実験の廃止を求める会(JAVA)は、動物愛護法から動物福祉法への転換を求めています。また、対象動物種・業種の拡大、産業動物に関する条項の新設、動物実験代替法の利用を義務化、3Rの徹底など、多くの改善点が提案されています。
日本の「動物愛護管理法」は、The Act on Welfare や、The Act on Protectionという英訳を政府は使っています。対外的には動物福祉法や、動物保護法となっています。しかし、人間中心と考えるのと、動物の側に立って考えるのとでは、大きな違いがあります。より良い共生社会を実現するためには、絶対強者である私たち一人ひとりが道徳精神を思い出し、行動に移すことで、動物たちの未来は勿論のこと、人間社会も、より良いものにすることができると世界愛犬連盟は考えています。「人間社会を変えて、犬猫を救いましょう!」