スウェーデン新政権

スウェーデンの新首相ウルフ・クリステションの就任に伴い、世界愛犬連盟(WDA)は、犬猫の食用禁止を求めるキャンペーンに新たな一歩を踏み出しました。

WDAは2021年からスウェーデンで「犬猫食禁止国際条約」を推進してきましたが、党派を超えた複数の国会議員が全面的に支持しているにもかかわらず、政局不安から政府が動かなきませんでした。新政権は、穏健党、自由党、キリスト教民主党の連立政権となり、右派のスウェーデン民主党も政権への支援に同意しています。

新首相は愛犬家であり、犬猫食用禁止国際条約は、紀行環境大臣と農村問題担当大臣の所管であり、この両省のトップ人事が重要です。

気候環境大臣は、自由党所属のロミナ・ポルモタリ氏。ポルモタリの父親はイラン難民で、それがポルモタリが政治家になった理由です。26歳にして、スウェーデン史上最年少の閣僚となりました。

農村問題担当大臣は、ピーター・クレンゲル氏、41歳です。キリスト教民主主義党の出身です。

両大臣はWDAとの接点はなく、動物愛護の経験もありません。WDAは両大臣に積極的に接触し、犬猫食用禁止国際条約の重要性を説明し、スウェーデンの同条約への加盟を促すために働きかける予定です。